【安全運転サポート車】高齢者を照準に20年までに軽自動車にも普及
安全運転サポート車
2020年までに全ての新車に搭載予定です!!
軽自動車も搭載した新車が発売されています!!
交通事故自体は、前回記事の「【自動車保険】事故の減少で2018年から保険料値下げに!!」で取り上げたように減少しています。
その中で65歳以上の高齢者ドライバーの事故比率は増加が続いています。
警視庁の資料によると東京都内で発生した交通事故は、以下のようになっています。
- 平成18年の交通事故数は74,287件で高齢者ドライバーの比率は11.6%
- 平成23年の交通事故数は51,477件で高齢者ドライバーの比率は16.4%
- 平成27年の交通事故数は34,274件で高齢者ドライバーの比率は21.5%
- 事故件数は半分以下に減少しているが高齢者ドライバーの比率は約1.9倍に増加
自動運転車が注目されています。
しかし、2020年頃に実用化されるのは高速道路の走行など一部の運転に限られ、高齢者ドライバー事故の多い市街地走行などの見通しは立っていません。
安全運転サポート車は、自動ブレーキ装置や間違えてアクセルを踏んでも急発進しない加速制御装置などの安全装置を標準装備した自動車です(オプションで装備も含む)。
2020年までに全ての自動車に装備されるのではなく、販売されるほぼ全ての新車に装備されることになります。
自動ブレーキ車については、以前の記事「自動ブレーキ」トヨタと日産の搭載車で紹介していますので参照して下さい。
安全装置を装着すると費用がかかります。
このため、今までは高額な価格の自動車に装着されています。
高齢ドライバーに多い軽自動車も装着が進んでいます。
スズキは、2017年2月に6代目になる「ワゴンR」を発売しました。
この「ワゴンR」は、2つのセンサー、レーザーレーダー、単眼カメラを組合せて歩行者と自動車を認識して交通事故を予防する安全装置を装着しています。
- 衝突回避をサポートする「自動ブレーキ機能」
- 踏み間違いなどの急発進を回避する「誤発進制御機能」
- わき見などで車線をはみ出すと注意をうながす「車線逸脱警報機能」
- 運転の疲れなどで蛇行すると注意を促す「ふらつき警報機能」
- 前の自動車の発進に気が付かないと知らせる「先行車発進お知らせ機能」
- ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト機能」
価格や燃費は、以下のようになっています。
- 販売価格は、消費税込みで107万8,920円〜147万960円
- 最高燃費は、1リットルあたり33.4km
- 安全装置は、5万9,400円〜9万6,120円
同様な機能は、ダイハツの2016年末販売した「タント」やホンダの2017年に全面改良する「N-BOX」などにも整備されています。
しかし、軽自動車でも百数十万円はするので、年金が減っている高齢者世帯で買い替えが進むかどうか問題が残ります。
自動運転車に関するアンケート調査が行われています。
このアンケート調査では、44.3%が自動運転車を「購入したくない」と回答し、「購入したい」の29.7%を上回っているとのことです。
米国での同様な調査では、「購入したい」が44%にあがり、日本との違う結果になっています。
自動運転車は、「交通事故の減少」や「高齢者等の移動支援」に最も期待されますが、まだ日本人の多くはシステムに不安を感じているようです。
高齢者事故
高齢者ドライバーの運転ミスによる事故報道が多発しています!!
安全装置装備を持つ軽自動車の普及は価格もネックになります!!