あいおいニッセイ同和「運転挙動を保険料に反映させるテレマティクス自動車保険」
テレマティクス
運転挙動をITで検知し、保険料に反映するしくみです!!
安全運転で事故リスクが軽減し保険料も安くなります!!
テレマティクスは、テレコミュニケーション(スマホなどの遠隔通信)とインフォマティクス(IT・情報技術)を組合せた造語で、移動体通信システムを利用したサービスを示します。
テレマティクス保険は、自動車を運転する状況(挙動)を車載機器やスマフォアプリで検知して、安全運転によって事故リスクが軽減されれば保険料を安くする保険です。
欧米では、自動車保険の保険料は保険会社が自由に決めることができテレマティクス保険も早くから取り組んできましたが、日本の自動車保険の保険料は車種や型式、運転者の年齢や事故歴、使用目的などを基に金融庁の認可を受けて決まります。
このためテレマティクスへの取り組みが遅れていましたが、以下の損保で検討・開発していて2017年後半には始まりそうです。
- アクサ損保
- 損保ジャパン日本興亜
- 東京海上日動火災
- 三井住友海上火災
- あいおいニッセイ同和損保など
あいおいニッセイ同和損保は、2017年4月にテレマティクシ技術で取得した運転挙動を毎月の保険料に反映する、日本国内初となるテレマティクス自動車保険を開発したと発表しました。
販売開始は、本年度下期以降を予定しているとのことです。
同社が定める運転挙動データを取得できるクルマを所有するノンフリートの個人顧客(同社の任意保険契約者)全てを対象となります。
毎月の走行距離・運転挙動に応じて保険料を割り引きます。
運転挙動を保険料に反映するだけでなく、テレマティクス技術を活用して、日常の運転状況を定期的に情報提供して安全運転を促し、交通事故の未然防止につなげる「安全運転診断サービス」も提供していくとのことです。
これまでの自動車保険は、事故を起こした顧客に安心を届けることが主眼でしたが、今後テレマティクス技術を活用したサービスを提供することで、事故のない顧客にも付加価値を提供して行きたいとのことです。
保険料は、各保険会社に共通なノンフリート等級・科料クラス・年齢区分などと各社独自の免許証の色・使用目的などで決まりましたが、今後はこれらに運転挙動が加わり計算されて決まります。
欧米の自動車保険では、日本のノンフリート等級制度や年齢条件区分などはなく、各保険会社が独自に保険料を決める自由度がありました。
このため、テレマティクス保険の取組が早かったのですが、日本でも国土交通省などのテーマとして掲げられ、自動車メーカーやIT企業の技術開発が進み、保険会社でテレマティクス保険の商品化が進みそうです。
安全運転を促すしくみを導入して安全運転をすると保険料が割り引かれるテレマティクス保険は、事故の減少と保険料の節約になります。
保険会社にとっても、事故の減少は保険料の支払いを減らすことにつながり、保険会社と契約者相互にWIN-WINの関係になります。
テレマティクス
安全運転の精神的運動ではなく運転データの取得に基づきます!!
運転データを分析して安全運転をしているとの評価が必要です!!